北京オリンピックと選手たち(特別編)
オリンピック選手と株価
オリンピックは中国語で「奥林匹克」と書くのだそうな。われわれ日本人にも何と無く読めるのが面白い。「ガンバレ!」は「加油!」だ。これも「火に油を注ぐ」イメージから何となく理解できる。同じ漢字圏の国同士、理解し合えるような感じがする。ところがどっこい、ものの見方や考え方、価値観、行動は全く違う。その中国での奥林匹克、聖火リレーから開会式まで、まさに偽装だらけだった。
さて、これまであまり気にしていなかったことだが、商業主義の色濃いオリンピックでは選手の競技結果が特定企業の株価に影響することを学んだ。例えば、男子110M障害で金メダルを期待されていた中国の劉翔選手。右アキレスケン痛悪化のためスタートラインに立ちながら競技を棄権してしまった。劉翔選手と1億元(16億円)の傷害保険契約を結んでいた中国平安保険は同選手への保険金支払いは発生しないと発表、国家体育総局も保険金は請求する必要ないと表明。これらの発表が好感を持たれ、上海証券取引所で平安保険株は9.5%も上昇したという。
一方日本。最も金メダルに近いと期待されていた女子マラソンの野口みずき選手。現在はシスメックスという医療機器メーカーに所属している。この会社あまり知られていないが、連結で売上高1100億円、経常利益145億円という一部上場の高収益企業である。野口選手の五輪欠場が発表されるや、それまで順調に上昇をつづけて来た株価は4、930円から4、740円に3.9%下落した。逆に男子柔道で内柴選手が金メダルを取った翌8月11日、彼の所属する旭化成の株価は前日比26円高の532円となった。国民も株価も選手の競技結果に一喜一憂するらしい。だが最近、物価上昇などで景況感は悪く、必ずしもそうなるとは限らぬらしい。
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