クールビズ
東北はまだだが、関東・関西は梅雨明け。連日猛暑が続く。今年は小泉首相の音頭でクールビズへの関心が高い。クールビズ=Cool
Biz(Cool Businessの略)。
トヨタ自動車の渡辺社長の就任記者会見の服装はノーネクタイの「クールビズ」にすると宣言。率先してクールビズ推進をやっている。
あるアンケートによると、クールビズの賛成派は87%に達するという。確かに蒸し暑い日本の気候風土ではネクタイは無理がある。そんなことは昔から分っていたことだが、ガマンにガマンを重ねてきたというのが本音だろう。
暑苦しくなく楽であるというメリットだけでなく、光熱費の削減や地球環境問題にも貢献する。冷房温度を28℃に設定して…という政府の呼びかけのせいもあるが、確かに気になりだした。
かつて(今から34年前の1971年)、私立中学の先生がノーネクタイを理由にして解雇されかかった事件があったようだが、まさに時代の違いを感じる。
しかしノーネクイタイは下手をすると何とも「しまりのない」顔つきにみえてしまうものだ。ここのところのジレンマも我々にはある。
一方クールビズ運動は業界によっては死活問題でもある。
ネクタイ業界いわく「クールビズは取り下げて欲しい」
小泉首相「これをチャンスととらえ創意工夫して売り上げ増に頑張って欲しい」
業 界「・・・・・・」
これは小泉首相の勝ちだろう。苦しくなったらオカミに何でもお願いする。こんな甘えがおかしいのである。
総理の言う通り自力による創意工夫しかない。それが企業の真骨頂ではないか。
幹部に訴える(154)
部下指導(60)
〔面接技法―コーチングの実践(17)〕
人間には誰でも自分を守りたいという保身本能がある(人間に限らず全ての動物にあるといっても良いが)。
保身=身を危険から守る、立場(地位や名誉など)を守る。他人から追求されると、言い訳をしてごまかそうとする。己の人格を下げると分っていてもついやってしまう。中には実行力の無さをタナに上げて、言い訳だけは名人級という逸材?もいる。
こういう心理をもった人間にボールをぶつけるように言葉を投げつけたらどうなるだろうか。当然避けようと身をかわすか逃げようとする。それが言い訳となる。言い訳はなんら問題解決にならないと分っていてもだ。
しかし上司と部下の関係の中で、こうした場面が非常に多い。かつては自分も部下だった。その時言い訳ばかりしてごまかしていた自分を上司はどうみていただろうか。
以心伝心を得意としてきた日本人は、コミュニケーションが下手だといわれる。この方面の研究をしてこなかったのだ。
さて、職場内で部下が何か問題を起こした時、彼との面接はどのように行っているだろうか。
@ なぜ君はいつも間違いが多いのか
A なぜ君はこんな簡単なことができないのか
B なぜ君は売上がこんなに低いのか
C どうして君はいつも遅刻するのだ
コーチングは人間の(潜在的)可能性を拓くための双方向型コミュニケーション技術である。上記@〜Cのような詰問調の質問では部下はただおし黙ってしまうだけだろう。黙れば黙るで「ナゼ黙る!」とくる。これでは部下の可能性を聞くどころか単なる一方通行方のオドシである。当然部下は心の中では火の粉を振り払おうとする。完全に思考停止状態に陥る。
一般に「なぜ?」「どうして?」と上司が言う場合はその理由を求めているのではなく「よく考えてごらん」といっているのだ。しかしつい「ナゼ?」とやってしまうのである。親子関係もそうだ。「(テストの結果を見て)なぜ、お前はこんな簡単な問題が出来ないのか」とか「(ケンカした息子に)なぜお前は近所の子ともっと仲良くできないのだ!」とやってしまう。
これらのなぜ?は理由の説明を期待しているのではない。
そこで質問のやり方を変える。
1.
主語を「人間」から「モノやコト」に変えて表現する。例えば先ほどの事例で言えば
@ 「ナゼ君は間違いが多いのだ?」
↓
「マチガイが多いのはナゼだと思う?」
A
「ナゼ君は売上がこんなに低いのか?」
↓
「売上が低いのはナゼだと思う?」
という言い方である。直接追及するやり方が柔らかくなっている。部下もその原因を少しは前向きに考えようとする。
2.
更にもう一歩進んだ質問の仕方を考えてみよう。
@
「ナゼ君は間違いが多いのだ?」に対しては
→「どうすればマチガイを少なく出来るだろうか?」
A
「ナゼ君は売上がこんなに低いのか?」に対しては
→「どうすれば売上目標を達成できるだろうか?」
である。
「どうすれば・・・か?」という表現方法を使うことにより、部下は言い訳を考えるより、前向きに解決策を考えようとする。すなわち思考回路が廻り始めるのである。
以上
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