No.195
2004.07.25

【企業倫理(コンプライアンス)とお詫び広告】

 白骨温泉の入浴剤使用事件は未だ耳に新しいころだが、温泉好きの我々日本人をアッと驚かせた。

 一方、如何に顧客の信頼を得るか。善良な企業はこのテーマに必死に取り組んでいる。そのためか三菱(自)の二の舞を踏むまいとするかのように最近全国紙へのお詫び広告が目立ってきている。

 ちなみに日本経済新聞に掲載されたお詫び広告の件数(4月1日〜7月18日の間)は白骨温泉を含めて35件もある(手元資料が不十分なため実際はもっと多かったと思われるが)。大体3日に1件の割合だ。

 お詫びをすればそれですむものではないが、隠すよりも先手を打って「こういうマチガイをしました」と知らせてくれる企業が信頼されることは言うまでもない。35件の広告の中で最も多かったのは業種別では食品会社で15件(40%強)。内容別でみると「顧客情報の流出」が最も多く7件あった。

広告主のほとんどは大企業であるが、こうした情報の公開は益々進む。中小企業もリスクマネジメントとコンプライアンスは今後避けて通れないだろう。

<飲食品関係のお詫び広告の内容>

(月/日) (内 容) (企 業)
@ 4/6 消費税二重取り 大手ファーストフード
A 4/6 スープに異物混入 スープメーカー
B 4/10 バターに金属片混入 食品会社
C 5/1 コーヒー豆の賞味期限印字ミス コーヒーメーカー
D 5/4 表示に無い原料使用 食品メーカー
E 5/5 マドレーヌの賞味期限超過 デパート
F 5/18 容器不備(キャップ開栓不能) 飲料メーカー
G 5/29 果汁の風味に違和感あり ジュース製造会社
H 6/1 焼菓子に金属片混入 製菓会社
I 6/1 輸入缶詰のラベル貼付違い 食品会社
J 7/13 麺の賞味期限表示違い 製麺会社
K 7/16 ミネラルウオーターの小売価格の
独占禁止法違反
ミネラルウオーター
メーカー
L 7/16 カタログへの原産地表示ミス 食品メーカー
M 7/16 輸入食品から過酸化ベンゾイル検出  食品メーカー
N 7/18 洋菓子の原料表示漏れ 菓子メーカー

<顧客情報流出関係>

@ 4/18 顧客情報流出 ホテル
A 4/19 顧客情報流出 家電品ネット販売会社
B 4/22 顧客情報流出 石油販売会社
C 4/28 顧客情報流出 信販会社
D 5/2 クレジット会社入会申込書盗難 カード会社
E 6/4 顧客情報流出 旅行会社
F 7/13 顧客情報流出 カード会社

        

幹部に訴える(143)
部下指導(49)
〔面接技法―コーチングの実践(6)〕


 コーチングのため部下と面接する場合、三つの技術が必要である。

 一つは聴く技術、二つは質問の技術、そして三つ目は環境の技術である。前2者は先月、先々月のK君とのやりとりで大体お分かりのとおりである。あいづちを打ち、繰り返しの応酬話法を使いながらの聴く技術、そして部下が答えやすい質問から入り(決して質問しやすい質問から入らない)、現状レベルと目標レベルを明確にし、目標実現に向けての質問を繰り返しながら部下の考えを引き出していった(質問の技術)。

 さて、三つ目の環境の技術とは、部下との心理的距離を如何に縮め、親密感をもって接するか(場づくり)の技術である。

 環境の技術には、以下の四つのパターンがある。

@ (真正面)対面型面接。
この対面型は、目と目が合ってしまい息苦しい。
一般的に両者が対立する場合はこのパターンである。
コーチングに最もお勧めできないパターンである。
コーチングというよりも、上からの指導になりがちである。
A 斜め対面型面接。
お互いに斜めの位置に座ることによって、息苦しさは
軽減され、対話はやりやすくなる。
しかし、まだ「私、面接する人」「私、される人」の感が残る。
B 机の角をはさんでの面接。
お互いの目をそれほど意識せず、話し合いが出来る。
上記のAよりも親密度は強まる。
このパターンが最もうまくいくようだ。
C お互い横に並んで座る。
まるで仲の良い恋人同士のように最も親密度の増す
座り方である。
上司と部下が同じ方向に向かって共に進もうとする
気持ちが感じられる。言葉や動作が自然に丁寧になる。
但し、上司が男性で部下が女性の場合は要注意だ。

 コーチングを効果的に進めるための環境の技術はBまたはCのパターンがお勧めである。

以  上

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