今月の言葉

〔高校生グループによる店舗経営〕

2003.9.25

NO.185

 
 仙台市中心部の
通行量が減っている。

 仙台商工会議所がまとめた報告書(7月)によると、市内主要15地点の平均通行量は4年前(H11年)と比べ、平日(金曜日)で13.3%、日曜日で11.6%各々減少している。

 

仙台市中心部(15地点平均)の通行量

 

H11年

H15年

増減

減少率

平日(金曜日)

44,117人

38,238人

5,879人

13.3%

日曜日

52,275人

46,193人

6,082人

11.6%

 

 東北で最も魅力ある100万都市仙台でさえこの有様だから、他の地方都市(東北に限らない)は推して知るべしである。

 店舗の1/3がシャッターが閉じたままの商店街は全国にゴマンとある。いや、外面上、シャッターを開けてはいるが儲けは全くなく、副業(アパート経営などの不動産業)で何とかもたせている店舗も相当数あるようだ。

 全国ベースでみた開廃業率(1次産業除く全産業)をみても、開業率はど
んどん低下、廃業率の方がここ10数年上まわっている。(下図参照)

 

 

阪神が優勝しようが、内閣が変わろうが、株価があがろうが、商店街の実態は相当厳しい。そこで出てきたのが空店舗の有効活用である。中々実を結ばないが、やる気のある若者を中心に全国各地で盛んだ。

最近面白いのは高校生による(体験学習の場としての)空店舗を活用した店舗経営だ。数年前から全国の商業高校がやっている。

例えば徳島県・鴨島町の鴨島商業高校は2年生125人が1500円ずつ出資して(模擬)株式会社「アパカバル」をこの7月に設立。9月13日、鴨島駅前商店街の空店舗(30坪)にオープンした。12月までの土・日限定の営業だが、家庭の不要品や生活雑貨を格安で販売する店である。担任の先生によると、出足は順調とのこと。スポーツ用品、衣料、健康食品などの仕入・販売も行う。社長は17歳の女性徒だ。「地域の人々との交流を通じて商店街を活性化させたい」とその熱い思いを語る。

彼らがこうした体験を通して、商店街活性化のリーダーとして育ってくれれば―と期待するのは、甘すぎるか。

― 幹部に訴える(136)

―部下指導(42)─

[面接技法―カウンセリング]


 これから紹介するのは部門長と部下の関係ではなく、ある小売業の
副社長とA店長の父親とのやりとりである。A店長の部下が問題をおこし、会社に大きな損害を与えた。これに対して会社は問題をおこした社員を即時解雇すると同時に、Aにも管理不行届きの理由で10%減給の処分をとった。社員も悪いが、問題があることが分っていながらすぐ処置をとらず、放置してきた責任は大きいとトップは判断したからである。

 処分を言い渡されたA店長は自宅に帰ってからも悩んでいた。悪いのは部下であって自分ではない。なのにその責任は重いとして処分された。生まれて初めての経験である。いっそ会社を辞めようか―。その様子を見ていた父親が真剣に悩む息子の姿を見て、事情を聞き出した。今度は父親のほうがアタマにきた。よし「ワシが会社へ行って話をしてくる」―

―03年8月某日、A店長の父親(X)と副社長(Y)とのやりとり―

 「うちの息子からどうして良いのか分らんと相談があった。ナゼ息子に責任があるのか。問題を起こしたのは社員ではないか。その社員が責任をとり弁償すれば済むことではないか。店長の管理不行届きといって減給させるのはどうしたものか」

「なるほど、息子さんから話があったのですネ」

 「そうですよ、ナゼ息子にそんなに重い責任があるんですか、やったのは
社員ですよ。おかしいじゃあないですか」

 「会社のやり方はおかしいと…」

 「だからですよ、私はその方面に詳しい人にも相談したんですよ」

 「専門の方にもご相談されたんですネ」

 「そうですよ、納得がいかないですからネ」

「ふーむ、納得がいかない―。」

 「えーそうですよ。訴えてやりたい位ですよ」

 「なるほど本当にあなたは今、会社のやり方に腹が立っているんですネ」

 「そうなんですよ、私だって好き好んで訴えてやるなどと言っているんじゃあ
ありませんよ。私の気持ちを分って下さいよ。どうも腹の虫が納まらんからそう思っているだけで、そんなことしたら息子にも傷つくし、やりたいわけはないです」

「息子さんのことを考えれば、やりたくはない…。しかし気持ちの上では納まらない…。こうおっしゃるんですネ」

 「そうですよ」

 「息子さんのことをお父さんは本当に心配されているんですネ」

 「えー、どちらかというと、頭の回転も鈍く、真面目だけが取り得の、あまり出来の良い息子ではありませんが…」

 「息子さんの気持ちを少しでも楽にしてあげたいのですネ」

 「えーそうなんです。悩んでいるところをみると…つい…。親バカですかネ」

 「そんなことはないと思いますよ。息子さんがつらい思いをしていらっしゃる…」

10 「えーでもネ。今日こちらへ来ようかどうか迷ったのですよ。実際、相談をした方からも言われたのです。これは息子のことだから親がいちいち出るのはオカシイと。やはりそうでした…」

10 「いえいえ」

11 「スミマセン、ダメ息子ですが、これからも息子のことをよろしくお願いします…」

以  上

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