今月の言葉

2003.5.25

NO.181

[SARSとRISONA]

イラク戦争がほぼ終結したとたん今度はSARS(新型肺炎)禍だ。民間調査機関によると、日本の国民総生産(GDP)を0.1%押し下げると試算している。幸い日本での感染者は出ていないようだが、下手にマスクをかけて街を歩けない。

SARSの発生源といわれる中国での工場の操業停止が相次いでいるが、危機管理上当初から工場を分散させている大企業の被害は少ないようだ。 しかし、中小企業はいくつも工場を分散して持つことはむつかしい。 製造業に限らず、サービス業でも中国・アジア方面を得意とし ている中小旅行業者はひとたまりもない。現にSARS倒産も 出ている。専門に特化した中小企業の危機管理のむつかしさが ここにある。
 
危機管理と言えば、りそな( RISONA)銀行の実質上の 国有化は一世帯当たり5万円相当の負担を強いる。税金を使う のにもかかわらず、国民への説明は不十分だ。今回の例は公的資金注入 の判断を極めて属人的な要素や解決に負っている危機管理制度の実態をあらわにした。 やむを得ぬ措置とは言え遅すぎる。
このように次から次へと国民に負担をかけるやり方は如何なものか。国家公務員、地方公務員、 特殊法人、外郭団体の人員削減・給与の大幅cutはしないのだろうか。 民間中小企業ではここ数年でギリギリのリストラをした上で、更に経営者クラスで年収は 1/2〜1/3に、幹部クラスでも20%〜30%は下がっている。
 
宮城県ではようやく本格的に動き始めたようだが、国がまず見本を示すべきだろう。かつて週休二日制を率先してやってくれたように───。

                          

幹部に訴える(132)
―部下指導(38)―
〔面接技法(8)〕

先月号で面接の際の「表情の重要性」について述べた。 このとき岩手県議に初当選したグレート・サスケ氏の覆面問題を取り上げた。その後、開口部を広くした覆面顔をご披露していただいたが、やはり異様である。ご本人にとってはそれが「売り」であり(確かにインパクトは強い)、選挙活動中も覆面で通し、当選したわけだから外すことはかえってマイナスになることも想像できる。しかし、ことは県議会だけではすまなくなった。先日の新聞によると「サスケ氏の覆面問題・国会に波紋」とある。国会議員との面会などのため国会議事堂を訪れるサスケ議員の入館を認めるかどうかが問題になるという。
 
衆院では「帽子、外套、襟巻き、傘、つえの類」の着用や携帯を禁止している。覆面は「帽子の類」に当たるらしい(禁止項目にさすがに「覆面」というのはなかったようだ)が、さてどうなったのか。最終的には衆院議長の対応が焦点になるとのこと。

話は変わるが先日、営業成績に苦戦している二人の営業マンと個人面接を行った。二人とも毎日夜遅くまで頑張っているが、成績が今ひとつである。年度始めに決定した月度の目標は決してムリな目標ではなく「適切」であるという。それでも、達成させることが出来ない。ムリが重なり体調を崩しているA君。体調に問題はないが大口得意先を失ってガックリきているB君。
 
二人とも真面目であり、真剣である。この二人に対して、もし小生が覆面して面接したらどうだろう。表情のよく見えない相手の顔をみて、二人はどんな反応を示すだろう。真剣に話す気になるだろうか。
面接は静かで穏やかな雰囲気の中で行われるが、真剣勝負の場でもある。お互いの表情でそれが分かる。心と心が通じ合う。あらためてそう感じた。

以上


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