NO.180

2003.4.25

今月の言葉
[昇給制度の根本的見直し機運]

この4月から5月にかけて大企業は定昇かベアかでかまびすしいが、多くの中小企業では定昇もベアもないのが現実である(実際、定昇とベアを区別して管理している中小企業は少ない)。
しかし、中小企業にも大企業同様、一律昇給から成果主義の考え方へ大きく転換しはじめているのも事実である。

日本経済団体連合会の調査によると各企業の「賃金決定のあり方」に最近大きな変化がみられる。「定昇中心」方式をとるべきとする企業の割合は減少し、「定昇制度を根本的に見直し降給も導入すべき」とする企業の割合がぐーんと増えたことだ(下部の網点部分)。

資料:日本経済団体連合会「春季労働交渉に関するトップマネジメントのアンケート調査結果報告書
   (注) 「定昇制度を見直し降給も導入すべき」という項目は2000年から追加されている。

ここで提案だが、あいまいなままできた中小企業の賃金制度をこれを機会に思い切って見直し、大企業に先がけて確立してみてはどうだろうか。しかしその根底には人間に対する愛がなければ──と思う。

話は変わるが、この5月1日より「健康増進法」が施行される。この法律の狙いは受動喫煙(他人のタバコの煙を吸わされること)の防止にあるらしい。各鉄道のプラットホームでは「時間限定の喫煙コーナー」さえ撤去され、終日全面禁煙となるようだ。愛煙家はますます追い詰められ、隅の方で小さくなることさえ許されなくなりつつある。
昇給が厳しい中で近々タバコの値段も上がることだし、この際・・・・・??

― 幹部に訴える(131)―
―部下指導(37)─
[面接技法(7)]

我々は他人に何かを相談するとき、相手の表情や声に反応し易い。こちらの意とするところが十分伝わり、実際に理解してもらえたか気になる。もしこの時、相手が淡々とした態度だったり、無表情だと何となく落ち着かない。「本当に分かってくれたのだろうか」「出来れば共鳴してくれたり、同調して欲しい」と思う筈である。
 面接中の表情というのは、相手の言わんとすることをどの程度理解したかの意思表示でもある。だから部下からみれば相談する上司の表情がみえないと不安だ。

先日の岩手県議会議員選で覆面レスラーのザ・グレート・サスケ氏が当選して話題を呼んだ。岩手県知事は「政治家は有権者にすべてをさらけ出す必要がある。マスクは取るべき。」と発言。マスクを取るべきか取らざるべきかで一時紛糾した。が、後日「議会用に開口部の広いマスクを製作したと聞いている。表情がみえるようにするという対応で、それはそれでいいと思う。」と述べ、 マスク姿の議会行動を容認する姿勢を示したという。
 
開口部の広い特製マスクというのはどの程度のものなのか。 あまり広ければマスクの意味(?)をなさないのではないか。 それでもマスクにこだわる理由はどこにあるのかよく分からない。 写真をみる限りでは相手に異様な雰囲気と不気味さ、 そして威圧感を与えるだけである。 肉体と肉体をぶつけ合うプロレスという格闘技なら 出来るだけオッカナイスタイルが必要だが、言論格闘技では マイナスになりはしないか。とくに議員という仕事は多くの県民と顔をつき合わせ、直接話し合う機会も多い筈。時には聞き役に徹することも必要だろう。しかし「表情」のよくみえないこのスタイルで、県民は安心して話せるのだろうか。ましてや初当選。まず表情豊な聞き役の達人を目指すべきだと思うのだがどうだろう。

以上


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