今月の言葉
2003.3.25
NO.179
[チグリス・ユーフラテス川]
3月20日、アメリカはイラク攻撃を開始した。この戦争は低迷する世界経済や日本経済に更に追い打ちをかけそうだ。
ところで、世界四大文明のひとつ「メソポタミタ文明」はチグリス・ユーフラテス川流域で生まれた──と我々は学生時代に歴史の時間で学んだ。
今、その場所で残酷な戦争が行われているのかと考えると何ともやり切れない思いである。
誰もが早期決着をのぞんでいる。
−幹部に訴える(130)−
―部下指導(36)─
[面接技法(6)]
「新入社員のヤル気をそぐな」
そろそろ今年も新人が入社してくるが(と言ってもこの厳しい時代、学卒を採用する企業は少ない)、最近、次のような相談を受けた。幹部の反面教師として学ぶべき点は多いので紹介しよう。
相談の主は生保関係の営業職員(15年のベテラン正社員)である。
彼が所属しているのは職員15名程の東京都下の営業所である。ここの所長(仮にAとする)が問題だという。
Aは昨年の4月に支社の営業事務から抜擢(?)され、32歳の若さで営業所長として赴任してきた。しかしAが着任して以来、業績は落ち込む一方。営業所を統括する支社長が最近「どうしてこの営業所は成績がこんなに低迷しているのか」といぶかしがるほどだという。しかし事実がどうなっているかは支社長はつかんでいない。
A所長に関する具体的事実は以下のとおりである(但し相談者の口から語られた事実である)。
1.
職員が朝、はり切って出勤しても「オハヨウ」とボソッと応じるだけ。まるでヤル気が感じられない。帰るときも同様である。そのくせ、出勤日数や、1〜2分の遅刻・早退に異常なほどこだわる。
2.
営業歴10年のベテラン部下に対し「これ分る?」とまるで新人扱い。ヒトをバカにしたような言い方をする。
3.
必死に頑張って受注(契約)してきた新人に対して 「なんだこれだけか」
4.
仕事の要領がよくつかめずモタモタしている新人に対して「あんたにぶいの?」
5.
仕事のミスをやってしまった新人に対して「何でこんなこと知らないの?」
ここまで言われると新人たちは、教えを乞おうとは思わなくなり、誰も聞く気がなくなった。
6.
分らない点を質問しても、ほとんど答えられず「支社に聞いてみる」と言ったまま3日も4日も放置(質問者はすぐアドバイスが欲しいのだがあとの祭り)
7.
営業で不在中の部下の机上の資料をひっくり返しチェックする。
TVドラマに出てきそうな部下のヤル気をなくす典型的所長である、がこれは現在進行形であるという。相談の主は言う。自分たちは上司を選べない。今後もこの上司の下で数年間はガマンしなければならないのかと思うと、毎日ストレスがたまる一方で胃が痛くなる。支社長に相談しようかと皆で話しているが「所長のせいばかりにするな。自分たちにも反省すべき点はないのか」と一蹴されて終ってしまいそうである。
せっかく入社した新人はどんどん辞めてしまい定着しない。職場は1:15の対決で完全に冷え切っている。
このような状況下では、とってもやっていけない。みんなの気持ちを萎えさせている。相談の主は真剣である。が可哀想なのはA所長である。10年近くの事務業務からいきなり職場の責任者である。昇格にあたっての社内の教育訓練もあまりないらしい(その余裕がない?)。部下の気持ちをつかめない。何でも事務的に処理しようとする管理型の中堅幹部である。
A所長の気持ちも聞かなければ本当のところは分らないが、この相談内容から中堅として学ぶべき点は多いと思う。みなさんはどう思いますか?
以上
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