今月の言葉

2003.2.25

NO.178

[回転朝食]

竹中金融・経済財政担当大臣によると、景気の回復の兆しがみえてくるのは2005年、完全回復するには5年、10年をみておかないとダメらしい。
要するに、日本経済は今後10年は低迷しますよと言っているわけである。
ならば──と各企業は究極の経費節減に取り組む一方で、売上確保のために必死のアイデア合戦を繰り広げている。

例えば寿司屋の新しい業態として「回転寿司」を知らない人はいないが、東京駅構内に「回転寿司」ならぬ「回転朝食」の店がある。営業時間は7:00〜9:25の約2時間半。500円均一である。さすがに東京駅というべきか利用客は引きもきらない。
店に入り席に座るや否や、女性がご飯とみそ汁とノリをお盆にのせて持ってくる(これがまた早い)。「他にお好きなおかずを三品だけお選び下さい」という。なるほど目の前には寿司ならぬおかずが皿にのせられてかなりのスピードで通りすぎていく(冷奴、納豆、玉子など八種類位か)。適当に三品をとり、そそくさと食事をすませる。この間、僅か10分程度。ビジネスマンにとっては何ともお手軽な朝食ではある。が、この店、実は回転寿司屋である。朝食の時間帯が終わると、10時から本業?の回転寿司へさっと切り変わる。朝の時間をうまく活用した回転寿司店のアイデアである。   

                          

幹部に訴える(129)
―部下指導(35)―
〔面接技法(5)〕

面接技法で最も優れているのは「理解的態度」をとることである。しかしこれを実行するには相当なガマンを要することを覚悟せねばならない。面接中、部下の判断レベルがあまりにも低いとか、常識外れの考え方をとっているとか、ヤル気の無さを感じたとき、「それは違う!」とか「そんなことではダメだ!」と思わずどなってしまうことがある。そして一方的に自分の考えをしゃっべってしまう。
とくにベテランと言われる幹部ほどこの傾向が強い。しかし、それで部下は納得しているかと言えば 逆である。表面上は分かった様なカオをしているが心の奥底では反撥している。何も分かっていない。ただ分かったようなフリをしているだけである。そのフリにだまされて「分かってくれた」「これで一件落着!」と思い込んでいるオメデタイ幹部になってはいないか。
 どんなに素晴らしい(と思える自己満足型の)アドバイスをしても、部下がそれを受け入れ、心から納得しなければ全く無意味である。

「相手を責める言葉はボールを思い切りぶつけるようなものでこれを避けたり、払おうとしたりするのが自然の反応である」というその道の専門家の言葉はまさに"しかり"である。

要は相手の内側からの自発性を待つスタンスが大切なのであり解決策は部下自身が持っているということだ。このために「理解的態度」で接していくことが重要となる。部下の言うことを充分聴きとり「君の言わんとすることはこういう風に聞こえたのだがこれで正しいかな?」という理解的態度である。懸命に相手を理解しようとする態度である。
昔から言う「人は己を知る者の為に死す」と。

部下については余程の例外を除いて、次のことが言える。
1.元々ヤル気のない部下はいない
2.責めても人は変わらない
3.信頼関係はコミュニケーションの量と比例する
このことをいつも念頭において部下と接する必要があるだろう。

以上

株式会社ニュークリエイトマネジメント
代表取締役 亀岡 睿一
(中小企業診断士)


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