今月の言葉

2002.11.25

NO.175

今月の言葉
[デフレの中で光る企業]

バブル崩壊の1990年より今日まで資産(株・土地)デフレで日本は1158兆円を失ったという。GDPの2年分である。しかもデフレは今も進行しつつあり、こうして原稿を書いている間も数十億、数百億円が失われつつある。
イギリスでは、19世紀後半にデフレが23年間続いたという記録があるらしいが、さて日本はどうなるのか。
「株価がまた最安値をつけました」とニュースで報道されても最近は何も感じなくなった。恐ろしいことだがマヒしている。ひょっとすると、8,000円割れどころか6,000円台まで落ち込むのではないか。
一方、地価の下落はプラス面もある。物流センターの増設又は移転拡張、新工場建設など、この機会をとらえ将来のため積極的に拡大している中小企業。また、IC基盤製造工場は、ほとんど中国へ流れてしまっているが、どっこい独自のノウハウを確立してしっかり収益を上げている工場も新潟にある。
多くの中小企業が苦しみあえいでいる中で、5%の企業は光り輝いている(当社の調査より)。

                  

−幹部に訴える(126)−
− 部下指導(32)−
[面接技法(2)]

幹部は日常、幾度となく面接を繰り返している。その相手は部下ばかりではない。上司、同僚もあれば取引先の担当者や経営者の場合もある。
家庭に帰れば両親、妻(夫)、子供、兄弟(姉妹)と毎日面接しているし、近隣との面接もある。また全く初めての人と面接することもある。幹部でなくとも営業マンや店頭販売員などは一般人よりもその機会は相当多い筈である。
このように考えると人生(仕事)は面接の連続である。その面接を通じて人生(運命)の方向が決まり、内容が生み出される、といっても過言ではない。
「人生は邂逅と謝念なり」という言葉があるが、「人生は出会いの連続であり、その一つひとつに感謝の気持ちをもてば豊かな人生が送れる」という意味だ。今、幹部になっている人も、かつて平社員時代、上司の影響を大きく受けて今日がある筈である。
日常業務の中で、幹部にとって最重要事項の1つが部下との面接である。だから「面接の技法」の勉強は必要不可欠だ。但し、活かし方のテクニックや交渉術のことではない。お互い人間として成長を促し合えるような「前向きの関係」をどう作り出していけばよいか。「意味ある人間関係」をどう高めるかということである。

「面接」の重要性は分かった。しかし、毎日多忙でそんな時間がない。いや面倒だとほとんどの幹部から反論される。ところで、「多忙」とは何ぞや?である。「忙」の上に更に「多」がつく多忙とは?よっぽど毎日忙しいのだろう。 忙とは「心を失う」と書くが我が心ここにあらずの 「忙しさ」。それが「多い」――とくるから大変だ。
しっかり業績を上げているのだろう。しかし現実は、 内容のない仕事に振りまわされていたりする。部下は ほったらかし。さらに始末がわるいのは部下も多忙の 振りをする。こうして全職場が多忙の振りをしている のである。そして、業績が上がらぬ、不況だもんな、 と言っている。右肩上がりの時は、多忙の振りも通用 した。それだけ時代が甘かったのである。今は全く通
用しない。

 残念ながら、多忙=仕事の多望、人生の希望になっていない。
 その根本原因の1つに面接のまずさがありはしないか。得意先との面接のまずさから真の「ニーズ」がつかめない。部下との面接のまずさから「部下の本心」がつかめない。更には、トラブルが起こる。振りまわされる。
よりよい「面接」は、現在の「多忙」を少しでも減らし業績向上につながる可能性を秘めている。

                      以上


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