今月の言葉
2002.9.25
NO.173
〔北朝鮮の改革路線〕
今月のビッグニュースは何と言っても、9月17日、小泉首相が北朝鮮に乗り込み、「日朝平壌宣言」に調印したことだろう。これまでの(拉致・・疑惑)は「北鮮による拉致問題」となり、「不審船」は「北鮮籍船」と明確になった。拉致問題は未だ未だ尾を引きそうだが、おっかなびっくりのこれまでの対応から一歩踏み込んだ今回の首相の行動は評価できる。
しかし北朝鮮側にものっぴきならぬ事情があったようだ。米国からの「悪の枢軸国」呼ばわりもさることながら「社会主義経済が完全に行き詰まり状態」にあり、金正日体制の崩壊につながりかねないという危機感だ。
このため金正日大将軍様は1年前(昨年10月)に「国民経済抜本改革のための基本方向」をすでに示している。その内容の柱は
(1) 平等主義を徹底的に排除する
(2)
働きによる所得格差を容認しヤル気を引き出す
―というもの。
「アレ?アレ?アレ?」ちょっと待てよ。北朝鮮が本気で実行するかどうかは別として、上記の(1)(2)は混迷する日本企業へのメッセージとしても立派に通用するではないか―と思ったりするのは考えすぎかな?
大相撲は武蔵丸の優勝で幕を閉じた。寺尾の引退は寂しいが、貴乃花の復活はうれしい。また活気が戻ってきそうだ。
−幹部に訴える(124)−
− 部下指導(30)−
[タガのゆるみを正そう]
今年の5月号で幹部には『決めたことを部下に守らせる(維持させる)』という大事な仕事があり、そのためには時として・・非情になることも必要だ―と紹介した。
あれから4ヶ月。続出する大企業の不祥事に呼応するが如く中小企業でもタガがゆるみはじめているのではないかと思われる事例に数多くぶつかる。
「以前決めたことを部下が実行していない」―幹部にそのことをただすと― 決めごとそのものが幹部の頭の中からスッポリ抜け落ちてしまっており「怠慢でした」と謝るケース。もう一つは「言っても聞かないんですよ」「いくら言ってもやってくれないんですよ」と言い訳するケース。この言い訳はどう考えてもおかしい。これでは実行しない部下が悪く自分は別だと言わんばかりである。
最近の事例をいくつか紹介してみよう。
(1)
数年前に決めた定例のミーティングや打合せが いつの間にか立ち消えになっている
(メンバー同志の情報の共有化が出来ずバラバラの行動になっている)
(2)設備の定期点検の仕組みがあるのに最近は場当り点検である(あわてて修理を頼む)
(3)生産機械の清掃は製品切り替え時あるいは毎日の終業後、徹底してやることになっていたがいつの間にやら 中途半端な清掃ですませている(品質上のトラブル発生)
(4)安全のため指差呼唱・確認をかつてはきちんとやっていたが今はほとんどやっていない (事故の発生)
(5)取引先との取引関係に急激な変化(支払条件の変化や通常の2〜3倍の受注など)が発生した場合は即、上司・トップに報告すると共に調査にかける仕組みになっていたがこれを無視(回収不能の発生)
(6)タナ卸をかつては毎月きちんとやっていたが最近ズサンになってきている(正確な利益つかめず)
(7)毎日、全社営業日報をきちんと確認した上で売上を計上することになっていたがこれをやらず計上モレが発生等々・・・。
いずれも会社がひっくり返るほどの大事ではないが小事の積み重ねが大事に至る!要注意だ。
皆さんの職場でこんなことはないだろうか。再度各職場で話し合いの場をもち、どんな決めごとがあったか。ナゼ守れないのかを本音でぶつけ合い、当たり前のことを確実に実行する職場をつくり上げて欲しい。
以上
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