今月の言葉
2002.5.25
NO.169
[二つの発表]
この5月17日、二つの大きな発表があった。
ひとつは政府による、「景気底入れ」宣言である。
世界的な景気回復の動きを背景に、輸出・生産が改善、消費も底堅さが出ているというのが理由。
しかし企業側からしてみれば「実感なし」「気配なし」というのが正直なところ。
「底入れ=(取引用語)相場が下がりきって、それ以下に下降する見込みがなくなること」
もうひとつは、ワールドカップに出場する日本代表の23選手が日本サッカー協会から発表されたことだ。
トルシエ監督にとって、最も苦しい決断だったに違いない。「勝利する」というただ一点に向けての非常さが要求されるからである。
日本選手の活躍に期待しよう。それにしても阪神は……。
―
幹部に訴える(120)
―部下指導(28)―
我々の職場では様々な問題が発生する。成長する企業ほど解決すべき問題点は多い。部門内の問題もあれば、部門間にわたる大きな問題もある。全社的な問題はプロジェクトチームで解決を図っていく。伸びる意欲の高い企業ほど問題点を解決しようとする自発的な動きがある。
しかしそれだけで万全か―と言えばそうでもない。解決策や決められたルールが継続して確実に実行されていなければ職場のレベルアップは図れない。解決策(ルール)がいつの間にか反故(ほご)にされ、また昔のやり方に戻っていた…などという話は良く聞く。問題は何故元に戻ってしまったのかである。一言で言ってしまえば中堅幹部のだらしなさである。幹部には決めたことを守らせるという非常な仕事がある。これをサボタージュしたといっても過言ではない。

通常上図のような形で職場はレベルアップしていく。幹部に要求されるのは問題解決もさることながら「守らせる(決められたことを維持する)」ことが重要である。
話は変わるが、国際規格であるISO9001(品質マネジメントシステム)や14001(環境マネジメントシステム)の規格要求事項では「〜の手続きを確立し維持しなければならない」という記述が多くみられる。確立することだけでは不十分だといっている。
決めたことを守り、守らせ続ける、即ち「しつけ」である。「しつけ」とは「しつづける」ことだ。しつづけることが「習慣」となり、その習慣が「社風」となり、社風が「企業文化」となる。そして企業文化が人を育てる。
以上
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