今月の言葉
2002.2.25
NO.166
[ローカルからグローバルへ]
ソルトレークで開催中の冬期オリンピック。日本勢はさっぱりふるわないが、長野オリンピックから受けつがれ好評なのが、「一校一国運動」だ。冬のオリンピックはどうしても欧米勢が華やかで目立つが、一方で地味ながらこうした日本発の運動を通して地元の生徒達が特定の国の歴史や文化を学びながら応援する姿は、勝敗を超えた真のグローバル化につながっていくだろう。
グローバル化と言えば、当社がISO9001(94年版)を認証取得したのは昨年の1月。2000年版の移行審査を今年の1月に受審しおかげ様で移行完了した。
2000年版では文書管理よりも「成果はどうか」としつこく質問してくる。もうひとつ特徴的なのは教育(人材育成)システムだ。94年版と違い、かなり実践的になっている。
当社の支援先でもすでに数社が認証取得を終えており、更に年末に向けて認証取得に取り組んでいる支援先も多数ある。「継続的改善」(これも特徴のひとつ)を通して中小企業の体質改善につなげ、業績向上に貢献したい。
― 幹部に訴える(117)
―部下指導(24)―
くどいようだが「業績」とは(利益)と(信用)の二つをいう。幹部は部門の業績をまかされた人材である。当然部門の利益をどう上げるか(目標を達成させるか)、そして信用を更にどう高めていくかの二つの側面を日夜考えていなければならない。
しかし、最近目先の(利益)を上げることばかりに力が入ってしまい、(信用)面をおろそかにしているのではないかと思われるケースが目立つ。信用を落とす行為とは―
一つは不正である。最近の雪印食品、それに続く四国の食品会社が良い例である。産地をいつわる、混ぜる、ラベル表示をごまかす・・・。現場の直接の担当者はどんな思いで仕事をしていたのせあろうか。あきらかに目先の利益を上げるための不正である。
二つめは繰り返されるミスだ。医療ミスによる事故が相次いでいるが、先日のH2Aロケットの衛生分離失敗は単純ミスだ。その原因は誤配線だという。設計図面から製造図面に書きかえるときに間違ったらしい。これで6〜7億円がふっとんだ。製造を請負ったNECの信用問題である。我々のまわりでも納期・品質上のトラブルで重要な得意先を失った例はいくらでもある。
三つめは不正やミスを発生させたあとの処置のとり方せある。これまでの数多くの事例をみていると隠そう隠そうとする経営姿勢がミエミエである。それがかえって解決を長びかせ不信をかっている。
企業は如何に素晴らしい新製品開発を続け成長をもくろんでも一方で信用を破壊する行為が足元でなされておれば消費者(お客様)から手ひどい仕打ちを受ける。お客様は恐ろしい武器を持っていることを我々は知っておくべきであろう。その武器とは「不買(行為)」である。この武器の前では企業は完全にお手上げである。
最近、日本のモノづくりの現場があやしくなっている(モノづくりばかりではないかも知れないが)この傾向はここ数年の不況と無関係ではないが、モノづくりの傲慢さが目立つ。あらためて企業の発展は「信用の累積拡大」にあることを忘れてはならない。
部門長としての幹部はこのことを自らもよくいましめると同時に、次代を担う部下にも徹底する必要があるだろう。数字上の失敗はすぐ挽回出来るが、数字であらわされない信用上の失敗は命とりになりかねない。
「今日一日、わが社の信用を高める上に誤りなかりしか」
以上
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