今月の言葉

2001.9.25

NO.161

米国の同時多発テロ。株価の急落。そして日本では大型スーパー・マイカルの倒産。9月は予想を超える事件が続発した。特にテロ事件は従来の危機管理の枠を越えており、世界を恐怖のどん底に落とし入れた。
小泉内閣にとっては、ただでさえ困難な「構造改革」以外に、とんでもない大テーマが飛び込んできたという思いが強いに違いない。
首相のメール(らいおんハート)を開くと「この難局に立ち向かおう」と訴えている。
企業経営も不況のどん底の中で、全社員がこの難局に前向きに立ち向かう気概勇気行動力が必要だ。そのキーはトップ、幹部が握っている。


−幹部に訴える(114)−
− 部下指導(20)−

今、職場が乱れている。各企業をまわっていて最近そんな気がしてならない。特にIT時代を迎えて新しいカタチのマナー違反・ルール違反が企業内で起こっている。
例えば、業務中の携帯電話による私用電話。この場合自分の携帯だから電話代は当人持ちだが、仕事の時間を私用に使っていることになる。ヒマな?友人からもどんどん入ってくる。当人も発信する。カゲにかくれてこんな事が行われている。メールも同様だ。更に悪質なのは企業の秘密データをそっと引き出して退社する者までいることだ。
ITに限らない。こうしたことが突破口となっていわゆる一般的なビジネスマナーまでが崩壊しつつあるように思える。

 これらに対して幹部はどう対処しているのか。
残念ながら見て見ぬ振り。そのうち職場の中はやりたい放題。ますます職場は荒れていく。当然生産性は上がらぬ。上がらぬどころか下がり始める。かつてないほどの厳しい経営環境の中にあるというのに・・・。

この現状を幹部にぶつけてみると「イヤ、忙しくて部下を指導したり、面倒見たりする暇がない・・・。」とまるでハンで押したように返ってくる。
しかしその一方で「どうもウチの社員は・・・がダメ」「私の部下の誰某は・・・をやらない」と嘆いている。ただ嘆くだけである。これでは評論家だ。幹部自身が批評家・評論家になっている。

世に評論家は多い。政治評論家・経営評論家・経済評論家・スポーツ評論家・芸能評論家・・・。評論家だらけだ。 あなたも私も評論家。 しかし、評論家はそれらしいことを言っても責任はとら
ぬ。気楽な商売である。
自分の手を汚そうとしないそんな評論家タイプの幹部が多すぎはしないか。マナーの崩壊よりもむしろこちらの方が心配だ。何千、何万の評論家がいても問題は何ひとつ解決はしない。百万人の評論家より一人の実行家が欲しい。

職場の乱れを正し、企業に良い習慣を根づかせる気概と勇気と行動力を持った幹部がもっと出てきて欲しいと思うのだが。

以上

 


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