今月の言葉

2001.3.25

NO.155

"ゆるやかなデフレ" … と日本政府はついに発表した。ほとんどの日本人が経験したことのないデフレ。一部の例外を除いて継続的に物の値段が下がっていく。その代表的なものが地価だ。今年も地価の下落が予想されている。企業にとっては資産価値の低下であり、それは担保力の低下につながる。大方の企業は4月より新年度に入る。デフレを前提とした経営計画が必要である。

−幹部に訴える(108)−
− 部下指導(14)−

先月号では新入社員に対する「三つの言葉」について紹介したが、今月は彼等に対する上司としての心構えを考えてみる。
早い企業ではすでに職場に配属されて、見様見真似で頑張っている新入社員を見かける。この段階で大事なことは、決して放任せず、絶えず「仕事振りが良いかどうか本人に言ってやる」心遣いが欲しい。新入社員は「この仕事のやり方で良いかどうか」不安を抱きながら仕事をしているかも知れない。彼らの仕事振りをよく観察し、その仕事振りがよいかどうか言ってやることだ。

仕事振りとは仕事の進め方のみならず、仕事に向かう姿勢や態度を含めて考える。きちんと「あいさつ」や「返事」が出来れば、それも良い仕事振りであり、ホメルに値する。良くなければ注意したり、アドバイスをする。前者の「あいさつ」は今更言うまでもないが、意外と出来ないのが後者の「返事」である。やはり教えなければいけない。
「先輩や上司から呼ばれたら「ハイ」ときちんと返事をしようネ。出来れば『ハイ・ニコ・ポン・スー』がいいなあ」と話し掛けてみる。大抵の新入社員は「???」と怪訝な顔をする。

そこで説明に入る。
「ハイ」とは … そのものズバリ返事のハイであり、明るく元気の良い声で。「ハア」でも「ヘエ」でもなく、「ウン」でもない。また「ハイハイ」という調子の良い二度返事でもない。あくまでも「ハイッ」の一声である。最後に小さい「ッ」がつくところが隠し味だ。
「ニコ」 … はニコッと微笑むこと。決してムスッとしない。
「ポン」 … はポン!と立ち上がるの意味。机に向かって仕事をしているなら即座にポン!と立ち上がろう。
「スー」 … は呼ばれた上司のもとへスーッと素早く近づくこと。

もっと欲張れば「ハイ・ニコ・ポン・スー・メモ・フクショウ(復唱)」となる。これは指示を受けるときの原則だ。メモ・フクショウ(復唱)は改めて言うまでもないが、この6つの動作が完璧に出来ればありがたい。新入社員に対する指導はまずこのあたりから入ってみてはどうだろう。

以上


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