今月の言葉
2001.2.25
NO.154
2月9日、日銀は公定歩合を0.15%下げて0.35%とすると発表した(バブル崩壊時の1991年当時は6%であった)。
2月22日、東証株価はバブル後一時最安値(12,861円)をつけた。
今、企業にとって最大の関心事は売上(受注)減と取引先の信用不安の増大である。後者は最近とくにひどいようだ。取引先1件1件について再度チェックすることをおすすめする。
−幹部に訴える(107)−
− 部下指導(13)−
3月に入るとそろそろ新卒が入社してくる。とは言え、今年の高卒生の内定率は72%(北海道・福岡は50%台)と低水準。生徒や学生にとっては超氷河期だ。卒業式間際だと言うのに、企業が高等学校を訪問すると就職担当の先生は「よくぞきてくれた」とばかりに喜んで迎えてくれ、どっさりと生徒を送り込んでくれる。企業にとってはありがたい。
ところがせっかく採用した新入社員が1年も経たないうちに、その三分の一が辞めていく。彼らの我慢のなさも問題だが,実はその原因の大半は直属の上司にある。
「新入社員は赤ちゃんのような者。その赤ちゃんにいきなりハイハイせよ、立って歩けと言ってもムリ。ここはじっくり育て上げねばならない。即席めんのように3分で出来上がり−というものではない」とはある社長の弁。
何も新卒に限らない。中途採用で入社したものに対しても同様である。要は受入体制の問題。この辺のところがきちんと整備されている企業もあるが、ほとんどの中小企業ではまだまだである。
最も気をつけるべきは直属上司となった者の新入社員に対する日常の言動だろう。とくに言葉使いだ。
言葉には三つある。
(1) 上司が心の中で思っている言葉
(2) 上司が実際に口に出した言葉
(3) 新入社員が心で受け止めた言葉
同じことを言っても実のところ上記(1)〜(3)の間には大きなギャップがある。例えば−
(1)上司は部下を「しっかりしろよ」と励ましてやろうと心の中で思っている。
(2)ところが実際に口から出る言葉は「そんなことではダメじゃあないか」となる。
(3)
それを聞いた新入社員は「自分はダメな人間だ」と言われたと思ってしまう。
社会経験が乏しく親から叱られたことのない人間にとっては上司の言葉はキツイ。打たれ強い人間なら問題ないが最近はそんなツワモノはなかなかいない。
そして結局「自分はダメなんだ」「この会社では必要ないんだ」−とマイナス思考にどんどん自らを追い込んでしまう。こうしてせっかくの伸びる芽が摘み取られていく。
心ない上司(幹部)の言葉(の力)が一人の人間を潰してしまうのである。言葉には良くも悪くも力がある。
だから、三つの言葉のギャップに充分気をつけて、新入社員や部下に対応してほしい。
以上
HOME
BACK
|